週5、8時間労働という苦行に精進しているにもかかわらず、さらに追い打ちをかけるのが「休日の会社からの電話」である。
サラリーマンにとって最大の癒やしを無慈悲に奪うのがこの電話である。リラックスしているところに電話がくると、急に仕事モードとなり、仕事中電話がかかってくる時よりも余計に体力と精神をごっそり削られる。
電話に対応しようものなら5分の電話にもかかわらず、まるで1時間は仕事している気分にさせられる。電話に出なくても、「なんの要件かな」「休み明け電話にでられないことを怒られないかな」と悶々考えてしまう。そんなサラリーマンにとって百害あって一利なしなので、休日の着信である。
日々の労働のストレスを少しでも抑える為には、この休日の電話をうまく対応する必要がある。
そもそも日本では「KAROUSHI」という言葉があったり、有給を「5日間取得を義務化」しなければ取得しなかったり、男性の育休取得率が極端に低かったり(取っても短期間)と会社に尽くすことが良しとされる文化がある。今の若者が反発しても、会社の狭いコミュニティーで意見したところで異端者扱いされ、仕事で支障が生じる。結果、「会社の常識」に従うことになる。
こういった労働背景で、小手先の方法で会社からの電話を出ない方法を論じてもまったく意味をなさない。結局は電話に出てしまう。
電話に出ない方法も大切だが、それ以上に自分のマインドを変えて納得した上で、電話に出ないことが大切である。今回はなぜ電話にでないマインドセットを書き記す。
電話に出ると「損」をする
上記に述べた通り、着信があるとたった5分の仕事にもかかわらず、あれこれ考えたり休みモードが仕事モードになり、休息が阻害される。
仮に5分間の時間外労働の給料をもらえたところで、駄菓子が買える位の金額なのでまったく割にあわない。
電話に出ると「損」をするということを理解する必要がある。
そもそも仕事をする意味はなんでしょうか。仕事ができる人、電話に出ることでお金が増える人ならいいが、平社員・指示待ち社員ならば、お金の為に働いているはずである。
にもかかわらず金にならない行動をするのは、矛盾している。
「都合のいい人」認定されてしまう
会社も馬鹿ではないので、休日に電話をする行為は違法だということは重々承知である。特にこんなご時世なので。
電話に出てもまともな人なら「休日に電話してごめんね〜」「休みのところ申し訳ないけど〜」と言います。
正直、へりくだられると対応しても悪い気にならないのが、人間というものである。
しかし、こんな休日対応が常習していると「休日電話をしてもいい人」という認定をされる。
「一度くらいなら」という気持ちで対応すると今後容赦なく電話がかかってくる。まるで友人に金を貸したら、何度もせがまれるようになるような感じである。
「都合のいい人」認定されないためにも勇気をもって電話にでないことをおすすめする。逆に「休日電話しても出ない人」と認定されれば電話はかかってこなくなる。
スマホ断ちをする
電話に出なくてもやはりスマホは気になってしまうものである。電話に出なくても画面に「着信アリ」表示されてた時はホラー映画に勝る恐怖である。
電話に出なくともスマホを眺める、気にするだけで仕事にエネルギーを持っていかれ、貴重な休日を憂鬱に過ごすこととなる。つまり気にした時点で「損」する。
この対策としては当ブログでおすすめしているスマホ断ちをすることである。
スマホ断ちをすることで、スマホを気にすることはなくなる。会社の電話が気になるのは、常にスマホに触っているからである。触らなければそもそもスマホを見る機会がなくなる。
電源を切る
上記3つを理解、実施した上でスマホの電源をきっておけば、触ることも気にすることもなくなる。
電源がついていると相手に呼び出し音がなってしまうので、電源を切り「おかけになった電話は〜」というアナウンスをしてもらう。
「電話にはでません(できません)」という意思を示すことができる。
次の日出社して、上司に小言を言わてた時は、素直に謝ろう。変に反論しても関係を悪くさせるだけなので。
その他対策:スマホ2台持ち
会社から支給されたスマホが無い場合は、私用のスマホに電話がかかってくることになる。
私用のスマホはスマホ断ちしても使うときは使うので、完全に会社からの電話をシャットダウンすることはできないのがデメリットになる。電源も消れない。
その対策として、会社用のスマホをもつということだ。
幸い、今のスマホ業界は格安でスマホを持つことができる。楽天であれば通信1G未満であれば無料で契約できる。電話ももちろん無料だ。
会社から緊急連絡先を求められた場合は、サブスマホの電話番号を教えそちらに着信がかかってくるようにする。
そうすることでメインスマホは着信がないので、ストレスなくスマホを使用できる。
まとめ
会社からは少しだけだからと、安易に電話はかかってくるが、仕事をしていない受手は尋常でない負担がかかっている。
それでも対応してしまうのは「真面目な日本人」「会社の社風」によるものが多い。個人が反発したところで逆に反感をかう。
それでもストレスなく生きていくには、絶対に着信にはでてはいけない。「休む時はしっかり休み、仕事の時はしっかりやる」むしろ会社の為に電話に出ないという気持ちで拒否していくべきである。