こんにちはよっしーです。社会復帰に向けて、本や朝活をしながらメンタル調整中です。
ここ最近は「幸せとはなにか」考えるようになりました。そこで最近気になった本はベストセラー「嫌われる勇気」です。「嫌われる勇気」を読みましたが、感想。。。
面白すぎる!!!
嫌われる勇気は言わずと知れたベストセラーで、教養為にも読んでおこうと思いましたが、「為になる」や「教養にいい」うんぬんではなく、単純に面白いです。
物語の登場人物はアドラー心理学のスペシャリスト「鉄人」と今の迷える「若者」の二人で、若者の問いかけに、鉄人が答えるというストーリーです。
読む前までは、難しく耳が痒くなりそうな如何にも「自己啓発本」を予想していましたが、2人のやりとりがまた笑えます。何より、若者の性格がまさに私そのものです。(笑)
・人嫌い、友達が少ない
・自分に自信がなく、劣等感にまみれている
・仕事に対してネガティブ
・なんとなく生きづらさを感じている などなど
上記のような思いを持っている人は、とてもおすすめの本です。感情移入できるので、スッと頭に入ってきます。要約だけではもったいないので、是非本書を見ることをお勧めします。
「嫌われる勇気」の概略と感想を下記に書きます。
①原因論では無く目的論で考える
目的論とは?
過去の原因(トラウマ等)ではなく、目的によって人は行動するという考え方
例)「昔いじめをうけ、人間不審だから引きこもっている」(原因)
「傷つきたくないから、引きこもっている」(目的)
「人間関係の構築が下手だから、いつも仕事がつらい」(原因)
「人間関係を避けたいので会話しなかった」(目的)
私が無職になった理由は
「過去の仕事が9割9分がつからかったから」「仕事が向いていないと思った」と考えていました。
しかし、目的論であれば、過去の出来事や性格は関係なく「楽して生きたい」「人間関係を断ちたい」という目的があったことになります。
大抵の人は過去の出来事や過去の失敗やトラウマで、「自分にはできっこない」「過去のせいでできない」と決めつけています。しかしアドラーは過去のトラウマ等は関係ないとしています。あくまで実行しないのは、何か目的があるとしています。
この考えのメリットは過去や未来ではなく、現在にスポットを当てていることです。過去は変えることはできませんし、未来も分かりません。出来もしないことを「ああすればよかった。ああすれば成功した」と考えても一文の徳になりません。
目的論的に考えることで、現状を冷静に分析することができます。「過去に〇〇の目的により行動した。失敗したから今度は違う選択をしよう」「その為に今はなにができるか、何がしたいのか」のように今現在に焦点を置くことができます。
目的を見つめ直した後、無職になっても「楽して生きる」「人間関係を断つ」は一時的に満たされても長くは持ちませんでした。過去や性格のせいにせず、幸せな人生を送ることを目的として、生きようとプラス思考になりました。
②すべての悩みは人間関係
アドラーは全ての悩みは人間関係から生じていると唱えました。
宇宙に他者がいなくなり、自分一人になれば、
あらゆる悩みも消え去るだろう
学生の頃も社会人になっても、いつもの悩みは人間関係でした。会話できない、雑談したくない、一人でいたいと考えていました。目的論でいけば「傷つきたくない」「嫌われたくない」という目的があったことになります。
人間関係とは難しいものです。社会で生きていれば何かしら人間関係にぶち当たります。会社で働くことはもちろんですが、たとえお金を持っていても山奥で過ごしていても、人間一人は寂しくなりやはり一人では生きていけなく、人間関係が発生します。
私は傷つきたくないので逃げる道を選んできました。その結果、逃げた直後は楽で清々しいですが、後々「周りに誰もいない」「一人では何も考えられない」「不都合があったら逃げ出す」という逆に生きづらさを感じてしまいました。
「嫌われたくない」という思いで行動した結果、「嫌われる通り越して無関心」になりました。誰にも相手にされないということは辛いものです。人間関係を避けたくとも避けられないので、現実を直視する必要があります。人と付き合うには、嫌われる勇気をもって接する必要があります。
では具体的にどのようなことで、人は悩むのでしょうか。2つあります。
・劣等感
・優越性の追求
劣等感に関しては、劣等感があることで向上心が生まれ、悪いことではないようです。「自分には能力があるという思い」が必要とアドラーはいいます。
優越性は他者と比較するのではなく、過去の自分と比べることで追求します。他社と比較すると悩みが出てしまうので、「人々は皆仲間であるという思い」が必要とアドラーはいいます。
まとめると徹底的に「自分」にフォーカスして生きることで悩みを減らせるということです。
③対人関係のスタート:自分と他者の課題を分離する
具体的にどのようにして人と関わればいいのでしょうか。
方法として自分と他者の課題を分離するという方法があります。
他者の課題に介入しない
例)「いくら頑張っても上司に評価してもらえない」
これは評価するのは上司であって、自分ではできないことです。自分ができるのは評価をしてもらえるような仕事をすることだけです。結果を出しても評価してもらえないなら、上司に直接いうか上司の上司に報告するか。自分のできる範囲でやれることだけをやります。
自分に決定できないことをやるのは、時間の無駄ですしストレスを抱えます。
自分の課題に介入させない
例)「上司のせいで仕事がうまくいかない」
これは仕事をするのは自分であって上司ではありません。「仕事ができないのを上司のせいにしている」と言い換えることができます。仕事ができないのであれば「どうすればできるようになるか?」「自分ができることはなにか?」を考えることや提案することができます。
この考えを行う際に、「承認欲求は不要」とアドラーは提唱します。「他人に嫌われない行動をする」「他人から評価を得たい」と他人の期待に応えようとする為、不自由な行動をしていまいます。評価は自分の課題ではなく、他人の課題です。
私は今まで、「会社が悪い」「上司はわかってない」「親が悪い」と思って生きてきました。しかしそんなことを思っても、他人がすることは自分ではどうしようもできません。会社の愚痴をいうよりも自分に与えられた仕事をこなすことが唯一できることです。
④対人関係のゴール:共同体感覚
対人関係のスタートが課題の分離であれば、ゴールは共同感覚です。これは他人を仲間とみなし、そこに自分の居場所があると感じられることです。
課題の分離ができていないときは、自分が他人からどう見られているかばかりを気にかける生き方は
自分にしか感心を持たない自己中心的なライフスタイルですが、「わたしは相手に何をやって与えられるか」を考えて、共同体感覚に切り替えていく必要があります。自分は世界の中心と考えていたのを、自分は共同体の一部という意識が芽生え、所属感が生まれます。
嫌われないように平和的に生きてきたつもりですが、それは自分中心に考え、自己中的な生き方でした。この生き方で幸せを得られないのは、コミュニティに入れない疎外感や劣等感でした。幸せに生きる為には自分のことだけでなく社会に属する為に、発信活動や貢献をしていく必要があるようです。
⑤縦の関係から横の関係へ
課題の分離から共同体感覚を達成する方法は横の関係を結ぶ必要があります。
ほめたり叱ったりするのは、能力のある人がない人への評価であり、縦の関係です。アドラーは「同じではないけど対等」という横の関係を提唱しました。
ほめるのではなく、自分で解決する援助をします。これを「勇気づけ」といいます。そして横の関係から出てくるのは評価ではなく「ありがとう」という感謝や尊敬、喜びを与えます。感謝の言葉を送ることで「自分は共同体に貢献できた」「自らの価値を実感した」と勇気が持てます。
会社ではどうしても縦の関係が出てきます。「〇〇しといて(命令)」「なぜこんなこともできないの?(他者否定)」横の関係でいたいのに相手が縦だとどうしようもなくなります。ただ相手の課題には介入できないので、自分の課題だけを見つめる必要があります。
⑥共同感覚を得る方法
他人に何を与えられるか考え、共同体感覚を得るのは難しいことです。
ではどうすれば共同体感覚が得られる方法は3つあります。
1.自己受容 2.他者信頼 3.他者貢献
1.自己受容
「私はできる」と暗示をかける「自己肯定」ではなく、できない自分を受け入れできるように進んで行くことです。変えられるものと変えられないものを見極める肯定的な諦めです。
何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかです。何かが足りないとすれば、それは能力ではなく、変えられることを変える勇気です。
2.他者信頼
他人を信じるとき条件をつけないことです。自分は無条件で信じることによって、深い関係が築かれます。他者は敵ではなく、仲間になり、「ここにいてもいいんだ」という所属感が生まれます。
3.他者貢献
仲間に貢献しようとすることです。「他者がわたしに何をしてくれるか」ではなく、「わたしが他者になにをできるか」を考え、実践することによって、自分の共同体感覚が得られるのです。
そしてそれがまたありのままの自分を受け入れる自己受容につながります。
⑦幸福とは何か
どうすれば幸福になれるかというと、目に見える貢献でなくても「貢献感」を持てればいいといいます。承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がありません。共同体感覚があれば承認欲求にとらわれず、私は誰かの役に立っていると実感できます。
⑧いま・ここを真剣に生きる
人生は、「いま」という刹那の連続です。われわれは「いま、ここ」にしか生きることができません。
人生に目的地は存在せず、「いま、ここ」が充実していれば、それでいいといいます。
原因論を否定することによって過去を見ず、目的地を否定して未来予測も不可能とし、今を真剣に生きる以外になく、過去や未来を考えることを人生最大の嘘と断言します。
まとめ
長々と書きましたが、結局のところ
・今現在、自分の出来ることだけにフォーカスする
・自分も他社も下等と思わず、一緒に発展しようとすることを考える
この2つに尽きると思いました。
今までベストを尽くしたことはありません。今からでもやってみます。でもいざ仕事すると難しいですよね。無職になっても人間関係はありましたが、仕事の人間関係とははるかに楽でした。お金がないのでそのストレスはありますが。。。
ストレスが少ない生活、セミリタイア生活を送る為に仕事をしようと思います。