現在まで5社勤務経験があるが、その中でも絶対におすすめしない労働条件は「年間休日110日」
といえる。なぜ年間休日110日は避けるべきなのかを述べていく。
年間休日110の内訳
年間休日110日の内訳は週2日休み(52週✕2日)+6日(お盆・年末年始等)となる。
私が勤めていた会社は、月により9日〜10日の休日が割り振られ、年で110日休みとなる。
会社により異なるが、共通して言えるのは「祝日が無い」とのことだ。
ちなみに年間休日120日の内訳は週2日休み(52週✕2日)+16日(祝日・お盆・年末年始等)となる。祝日があるかないか、これが大きな違いとなる。
辞めるべき理由① プライベートにメリハリがない
年間休日110日は、平日5日働いて土日2日働く。祝日休みが無いので有給を使わない限りこれがずっと続く。祝日休みがあれば、「祝日の日まで頑張るか」「祝日を利用して旅行に行こう」等プライベートを充実させることができるが、それができない。黙々と機械の如くルーティーンで働くのだ。
私の経験上、働いていればいずれ慣れる。同僚も当然同じ条件で働いているのだから。「あ、今日祝日だったんだ・・・」と思えるようになる。しかし、ふと虚しくなるときがある。三が日に仕事をしたり、家族と休暇が合わなかったり、「これがずっと続くのかな」「いや今それを思ったら、仕事は続かない。考えるな考えるな」そう思いながら仕事をしていた。
バリバリ仕事をしたい人は関係ないかもしれないが、仕事を続けたい人はプライベートをおろそかにしてはならない。年間休日110はそれを奪う労働条件なので、転職の際は絶対に避けることをオススメする。
辞めるべき理由② 金の無駄
転職の際は休日以外にも給料・勤務時間・仕事内容等に考慮する必要がある。
給料の高さに目がくらんで、休日日数や勤務地を妥協してしまうこともある。私がそうだった。
給料がまぁまぁ良かったので、年間休日110日の会社に転職してしまったが、これは今思えば誤りだった。なぜならば、「休暇が多い=給料が多い」とも言えるからだ。
「①年収500万、年間休日110日」と「②年収480万、年間休日120日」を比べた場合①の方が年収が高い。しかし、②日給2万円✕10日の休日出勤した場合、同額の500万となる。会社で働かなくても、副業で同額稼ぐことも可能だ。
また、休日が少ないと下記に述べる退職金制度等の恩恵が受けにくくなり、結果的に損をしてしまう。
辞めるべき理由③ 勤続年数が稼ぎづらい
今や終身雇用崩壊しジョブ型にシフトしていると、さまざな所で言われている。しかしまだまだ日本は勤続年数の大きさがメリットとなる。休みが少ないということはこの勤続年数を稼ぎにくいので、大きなデメリットといえる。
・退職金制度
年間休日を120日と110日を比較し20年勤務した場合、労働日数に換算して200日の差が出て、約1年の労働日数分となる。退職金は勤続年数によって支払われるので、年間休日110日の方が、1年分多く働いているのにも関わらず、120日関係なく同額支払われる。
・有給
有給は勤続年数によって付与される。なので働く期間が少ない年間休日120日にも同様に有給が付与される。
・転職
転職する歳に履歴書の勤続年数を書く欄がある。ジョブ型になったきたとはいえ、まだまだ勤続年数を重視する企業も多い。見られるのは勤続日数ではなく、勤続年数だ。
ここには一例しか書かないが、他にも失業保険をもらう金額は勤続年数で上限が変わるし、退職金は3年以上働いたら貰えたり、転職後の試用期間は1年だったりと様々な所で「勤務年数」は重視される。
この勤務年数を稼ぐには理由①にも書いた通り、プライベートを重視させ無理なく働くことが重要だ。休みが少ないとこれが稼ぎにくくなる。
年間休日110日を避けるためには
年間休日が少ないのは、会社が悪いというより業界がそうせざる負えないようになっている。
休みが少ない業界は小売・サービス業・建築業などある。
私の場合は小売業界に転職してしまったので年間休日110日になってしまった。なので休みが多い業界に転職することが大切になる。給料に目が眩んで年間休日を蔑ろにしないよう十分気をつけてもらいたい(私はそれで失敗した)