過剰なサービスやマナー 裏方は疲弊しきっている

日本は「おもてなしの精神」「マナーが良い国」と言われていますよね。実際、ホテルや飲食点で完璧な立ち振る舞いをされたら、「来てよかったな」となりますし、良いことばかりに思えますが、実は裏方、スタッフは相当労力がかかっています。

私は今の会社に就職する前、面接した際、面接官の立ち振る舞いに惚れました。キリッとしていて、応募者に対しても見下さない、対等として見なされていたように思えました。他の会社の面接に行った時は、雑に扱われるというか、素っ気無いというか、そんな扱いでした。

この会社であれば、社員を大切にしてくれるだろう、そんな淡い期待を膨らませて入社しましたが、現実はそんな甘くはなく、裏側は徹底的な社内ルールの上統制されていました

・手洗いをしたらタオルで周りを拭く
・仕事中は私語厳禁、足組み禁止、携帯鳴らしてはダメ
・パソコンでネットサーフィンしてはならない(休み時間中も)
・休憩いくときは部内に声をかけてから
・食事の際は音を立てない
・ドアは静かに開け閉めする。ドアノブ以外触らない(汚れるから)
・社長とすれ違う際は止まって会釈
・言葉遣いの徹底 などなど


これらはほんの一部ですが、いわゆるマナーというのが社内ルール化しています。そしてこれらを破ると、役員は社長から叱責されます。役員は上司を叱責します。上司は先輩を叱責します。先輩は私を叱責します。このように失敗すると上から下まで怒られるので、ルールを守るように全員が気をつけるようになるのです。

その結果、扉を閉め方、歩き方、話方まで全ての行動に対し、監視体制が出来上がります。もちろんこのような立ち振る舞いは、される側にとっては気持ちの良いものです。しかし、実際する側は日々このようなことに気をつけていないといけないのでストレスがかかります。

気持ちいのいいのは、役員のとお客様だけで、社員は疲弊していくばかりと思います。面接を受けに行った私には素晴らしい会社と思いました。しかし実際する側になった時はそれはそれで大変だと身に染みて思いました。もともと他人と接することが苦手な私にとっては苦痛です。


VIPの店や高級ホテルならご立派な立ち振る舞いを求められるのは分かります。しかし、日本ではコンビニや牛丼屋のバイトでも立派な立ち振る舞いを求められますよね。薄利多売のお店が多いのでサービス面でも競争してしまうのは仕方のないことだと思いますが。ただ、そんな安給料なのに勘違いした客がクレームが多いのは悲しくなりますね。

何を言いたいかというと、サラリーマンは言われたことをやるしかないので、文句言わずやるだけです。金をもらっているのに文句は言えません。ただ、高いサービスの裏側は社員のストレスを対価によって生み出されていることを知ってもらいです。

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