仕事をするとこんな言葉を一度は耳にするでしょう。
「一度会社を辞めると、逃げ癖がつく。なので転職は考えないほうがいい」
会社の先輩
「逃げ癖」の本質
転職をすると逃げ癖がつくと言われています。経験上ですが、新卒の人と中途採用の人を比べた場合、中途採用の人の方がスグ辞めてしまいます。
これは新卒にとっては今の会社以外知らないので、良くも悪くも比較ができません。当然転職した経験が無いので、人間初めての行動はブレーキがかかるものです。
対して中途採用は前職と現職と比較ができ、転職した経験もあるので、新卒よりも転職が容易にできます。よって中途採用の方が転職を繰り返す確率が高くなります。世間の「逃げグセがつく」はこのようなカラクリがあります。
しかし、逃げ癖って悪いことでしょうか??「逃げる」というとネガティブなイメージをもちますね。
私の新卒時代は
「辞めたら人生の終わり」「世間から笑い者にされる」「彼女に見捨てられる」
そんなことを本気で思っていました。なので辞めたい辞めたいと思いを募らせつつも、仕事を続けてきました。
1つの会社の狭いコミュニティにいると、その中の常識が世間の常識だと錯覚してしまいます。そのコミュニティから外されないように必死になり
「サービス残業をする」「愛想笑いをする」「上司のご機嫌を伺う」等の行動をとります。
はたして、これらの行動は正常と言えるのでしょうか?
人間誰しも嫌なことはやりたくないものです。楽しい仕事なら経営陣がやればいいはなしですが、金を払ってでも仕事をやらせるということは、つまり面倒でつまらなくて退屈なことなのです。
しかし、そういったことに耐えるのが日本人の美徳とされているので、耐えてしまうのも無理はありません。実際仕事を辞めると、親や友人、世間から後ろ指さされます。
しかし、本能に従えば逃げ出すのが当たり前とも言えます。転職を繰り返す行動はいたってまともです。普通、普通なのです。
しかしながら、生きていく為にはお金を稼がなくてはいけません。仕事をしたくないという本能のまま生きられたらそれは人ではありません。人には理性があります。ただ本能を大切にしつつ、仕事をこなしお金を得なくてはなりません。
私自身、新卒時代はこの本能を押し殺し理性で仕事をしていきました。その結果、精神を参らせてしまいましたが、参ったままでは生活できないのでなんとか折り合いをつけて仕事をしています。
その結果、半年逃げずに仕事することができました。たった半年(笑)とも思われるが。
そこで、いわゆる逃げ癖がついてしまった場合、どうすれば仕事を継続することができるのか対策を記載しました。
会社はどこもそういうもんだと割り切る
逃げ転職する理由は、今の会社が嫌な反面、転職先がまともなのでは?という期待があります。しかし、実際そんなことは極稀です。スキルを求められて転職したならいざしらず、一からのスタートとなると、下っ端からなのでストレスも大きくなります。
会社はどこいっても同じものだと割り切りが必要となります。前職と現職を比べると良いところも悪いところも両者あり、トータルそんなに変わりません。逆に転職を繰り返すと給料も下がる一方なので、待遇は悪くなります。なので仕事は金の為だと割り切る必要があります。
「どこの会社いっても結局は変わらない」「給料くれてありがとう」こんな心持ちで仕事しましょう。
仕事を通じて目標を持つ
ただ仕事をしていると、「いつまで仕事をすればいいのか」「何のために仕事をしているのか」ふと考えてしまいます。そうなるとつい転職をしたくなります。金の為に働くといっても耐えられない時もあります。
なので、仕事を通じてなにか目標を立てる必要があります。〇〇のスキルを得て、もっと高待遇の会社に転職する、独立する等。
私の場合、スキルはあまり興味がないので、ひたすら金を貯めてセミリタイアを目指しています。ただ金の為に働くのも悪くはありません。貯金を目標にすると必然的に無駄なものに金を出さなくなり、詐欺にも騙されなくなり良いことづくめです。
スキルアップを狙った転職を目指す
上の被りますが、逃げ転職ではなく攻め転職をするのも一考です。今より高待遇の会社に転職できるよう、転職サイトに登録して、準備をしておきます。その会社に見合ったスキルを身につければOKです。まぁ働きながら狙ったスキルを身につけるのは結構難しいですが。。
まとめ
逃げ転職は人として本来の姿であり、至って普通です。ただ、逃げ転職をすると世間体や生活面で不利になります。
ならばできることは、割り切ることしかできません。諦めて仕事する。諦めて攻めた転職をする。諦めがすべてです。
私も諦めてくだらない仕事をしています。皆さま一緒に仕事に精を尽くしていきましょう。