園児から生まれる格差(マタイ効果解説)

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こんにちはよっしーです。
前回紹介した哲学入門書に興味深い哲学が記載されていたので紹介します。

マタイ効果

「富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる法則」(ロバート・キング・マートン)です。
これをマタイ効果といいます。

要は「最初にできた小さな格差はどんどん大きくなっていく」ことを言います。
例でいうとプロ野球選手が4月〜6月生まれで大きく占めるように、子供の頃に評価されると周りからの支援も受け相乗的に能力が上がります。

この法則を知ったとき衝撃を受けました。私には2歳の娘がいます。
健康手帳に平均体重、平均身長が乗っていますが、年齢ごとに平均を載せても意味ないだろうと思っていました。小さいうちは数ヶ月で身長や体重が大きく変化します。
なので、子供の格差は小さいうちだけだろうと思っていましたが、法則によると実はそれだけではないという事です。

園児から格差は生じる

先日、娘の運動会に参加しました。そこでマタイ効果が生まれてるなと実感しました。
娘はまだ1歳でしたので周りの1歳児と比べても差は無いに等しいです。
泣いてる子もいれば、砂をいじっている子もおり、周りからも暖かい目で平等にみられていました。

ただし年長組は違いました。そこには小さいながらも確かな格差がありました。
年長組は1歳児と違い、鉄棒や竹馬をできるようになっています。
運動神経がいい園児は竹馬のスピードが早く運動神経が無い園児は先生のサポートを受けていました。

鉄棒は運動神経がある園児がトリを務め、逆上がりを連続5回していました(他の園児は1回)
この時、周囲からは盛大な拍手が巻き起こりました。

さて、鉄棒をサポートしてもらってできた園児と5回連続でできた園児はどちらが成長の見込みがあるでしょうか。
身体能力は個人差や生まれの違いがあるので時間が経てば同じ身体能力になります。
しかし、周囲から称賛され期待された園児は、自信と経験がつきます。
これは小さなことかもしれませんが、これが蓄積されていき大人になる頃には大きな差が広がっていくと感じました。

ニートがマタイ効果で学ぶこと

さて30を超えて私に学ぶべきことはなんでしょうか。
小さい頃から自信がなかった私ですが当然、園児からやり直しなんてできません。
無職の私には周囲の期待もされていません。

できることは、「自分で自分を褒めること」です。30を超えてニートであると中々自分を褒めることも難しいです。でもあえて小さなことでも自発的にできたこと、挨拶ができたこと、できなかったことよりできたことに焦点を向けること。今からでも自分を認めて自信をつけることで相乗的に成長できるはずです。

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